23/02/19 第7回文京サロン

去る2月19日に、今年度の「文京サロン」が開催された。コロナ禍の影響により、前回に引き続きZOOMによるオンライン開催となった。会員の多田一正氏が「カンボジア復興プロジェクトの追憶 ―メコン河架橋―」と題して、お話くださった。


橋というと鉄橋を思い浮かべるが、作られた橋はコンクリート製で、しかも、コンクリ-ト橋の架橋には、鉄橋よりも工期が長くかかるとのこと。不思議に思った参加者がその理由を尋ねたところ、鉄は錆びるから完成後しっかりとしたメンテナンスが必要なので、途上国では、たとえ工事に時間がかかってもコンクリート橋の方が良いのだとのご説明があり、納得した。


終わり近くで、現状のコンクリート橋の写真が紹介された。そこには橋の下で彼を待つ若い女性の姿があった。多田氏によると、そこは昔、地雷原だったそうだ。


カンボジアの最近の歴史を垣間見ることができた2時間だった。                       藤田豊